引っ越し大名

  • 2020.07.16 Thursday
  • 07:49

JUGEMテーマ:映画の感想

 

 

江戸時代。幕府は諸藩の反逆行為を封じ込めるため、参勤交代などで藩の資金を使わせる政策を執った。
中でも気に入らない城主、または治めずらい藩への国替えがその最たるもので、姫路藩も目を付けられ、頻繁な国替えを要求されていた。
国替えは藩の一大事。
上手くいかねば首が飛ぶ。そんな責任者になり手はなく、任命されたのは書庫にこもって本ばかり読んでいる片桐春之介だった。
怖気づく片桐。そんな彼を幼馴染の鷹村が焚きつけ、前任の引っ越し奉行の娘の力を借りて、予算なし、時間なしの一大行事が幕を開けた。


爆笑とまではいかないけれど、くすりと笑みがこぼれてしまう楽しい作品。
それにしても、武士というのは大変だなぁと思われます。

幕府に対してひたすら低頭。

理不尽なことでも従わなきゃいけない。

国を越えての引っ越しって、しかもその土地を治めなきゃならないのは相当な重責だったと思います。

家族もいい迷惑だよね。単身赴任していいのは江戸だけだもん。


作風は真面目にコミカル。
そこに命を張ってるところが怖いというか何と言うか。
ラストはちょっとジンときてしまいました。
 

人間失格 太宰治と3人の女たち

  • 2020.07.15 Wednesday
  • 07:55

JUGEMテーマ:映画の感想

 

 

妻子がありながら他の女性との逢瀬を重ね、その女性との関係を元にした小説を書き、自殺未遂を繰り返す。
酒に溺れ、愛人に『子供が欲しい』と強請られればそれに応じる。
そんな破天荒な生き方を繰り返していた太宰は、自身の命が長くないことを知り・・・。


太宰の生き方は何となく知ってましたが、深くは考えたことがなかったです。
けれど、この作品を見て、ギリギリのところで踏ん張って、虚勢を張りながら身を削って物語を作っていく、その壮絶さに触れた気がします。
確かに。もともと神経の細い人だったのでしょう。
人と真剣に向き合うのが怖くて、諍いが嫌いで、NOと言えない日本人。
でも、破綻している人でないと書けない物語がある。
破綻していないと、そもそも小説なんて書けないのかも。
そんな彼だから、そんな彼に惹かれる女性も常識から逸脱している人ばかり。
何かを成す人というのは、そういうものかなぁ。

夫としても男性としても情けない人ですが、どこか可愛いと思わせる、面倒をみてやらなきゃと思わせる魅力を持っている人だったんだろうなと思いました。
 

駅までの道をおしえて

  • 2020.07.14 Tuesday
  • 06:21

JUGEMテーマ:映画の感想

 

 

8歳のサヤカは、学校行事で家を留守にした日、大切だった愛犬ルーを亡くした。
突然のことに納得がいかないサヤカ。
彼女はずっとルーを探し、待ち続けている。
そんなある日、ルーとの思い出の場所で、幼い息子を亡くした老人・フセに出会う。
年齢は違えど互いに大切なものを抱えている二人。
そんな彼らの前に現れたのは・・・・


主役の子役の存在感がすごい。
大切な家族を亡くした喪失感と、相手を思いやる気持ち。
一つ一つのことをしっかりと頭に入れて考えて、ちゃんと向き合って、答えを出そうとする誠実さ。
もう、涙が出そうなくらい素敵な子でした。
緩やかに、静かに流れる景色と情景と感情が、とても心にしみる作品です。
 

ステージ・ドクター奈々子が熱くなる瞬間   南杏子

  • 2020.07.13 Monday
  • 07:54

JUGEMテーマ:読書

 

 

大学病院を辞めて、実兄の経営する個人病院で働き始めた女医の奈々子。
ほどなくして地元の同級生に請われて、ステージに立つ出演者たちの医療サポートを請け負うことになってしまった。
兄の反対もあり始めは乗り気でなかった奈々子だが、ステージに賭ける患者の想いを知り、力になりたいと思うようになる。
末期がんのお笑い芸人や、白血病の少年、ステージに夢と希望を抱く彼らの願いを奈々子は叶えることが出来るのか。


作者はの南杏子さんは、出版社勤務を経て、東海大学医学部に学士編入。卒業後、都内の大学病院老年内科などで勤務したのち、スイスへ転居。スイス医療福祉互助会顧問医などを務め、帰国後は都内の終末期医療専門病院に内科医として勤務している現役のお医者さんです。(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
そのため、命への向き合い方とか考え方にはリアルがあります。
その中にも理想や夢があり、ハートフルな感動もある。
空想ではない物語の重みがある作品でした。

 

 

蜂蜜と遠雷   恩田陸

  • 2020.07.12 Sunday
  • 07:44

JUGEMテーマ:読書

 

 

近年その覇者が音楽界の寵児となることで有名となった芳ヶ江国際ピアノコンクールに一人の少年が送り込まれた。
どこの音楽学校にも所属せず、自宅に楽器すら持たない特異な環境に育った少年・風間塵16歳。
彼を厄災とするか、巨匠からのギフトとするかが問われるコンクールに審査員の心中は穏やかではない。
目を引く出演者は彼だけでなく、
かつて天才少女としてデビューしながら突然引退して以来、人前に出なくなった栄伝亜夜20歳。
自分の才能を信じ切れず、このままピアノを続けていいのかと悩むサラリーマン・高島明石28歳。
完璧な技術と音楽性で優勝候補と名高いマサル19歳。
巨匠のギフトによって大きく揺り動かされたコンクールの行く末は・・・。


それぞれの芸術性と音楽に対する想いが重なり合い、そして互いに影響し合って成長し、また曲が円熟していく様はとてもワクワクする感動に包まれています。
実写映画もありますが、音楽を言葉で表現した作品をどのように可視化したのか興味を覚えました。
ライバルでもあり、同時に友人でもある彼らの交流も素敵で、これからの活躍を期待されるものだったのが清々しい読後感となって残ります。


 

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劇団『黒・猫屋敷』

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