さくらい動物病院の不思議な獣医さん   竹村優希

  • 2020.01.17 Friday
  • 07:19

JUGEMテーマ:読書

 

東京・吉祥寺の外れにある、さくらい動物病院。
若き院長の亜希のもとには、今日もいろいろな動物を連れた飼い主がやってくる。
実は亜希には、動物の言葉がわかるという不思議な力が備わっていた――
動物にしか興味のない動物看護士・中村優生や、動物行動学を学ぶ院生・手塚とともに、
亜希は今日も動物たちの悩みを解決する。(アマゾンより抜粋)


シリーズものです。
飼い犬の思ってることが分かればいいなぁと思っている飼い主さんの夢をちょっとだけ叶えてくれる作品。
獣医さんが動物の言葉を理解できたら、診察がとてもスムースに、また正確にできることでしょう。
もっとも、「手術は嫌です」とキッパリ断られた時の説得も大変だと思いますが(笑)
 

きっと誰かが祈ってる   山田宗樹

  • 2020.01.16 Thursday
  • 07:25

JUGEMテーマ:読書

 

親の病気や生活苦、疾走、虐待や育児放棄など様々な理由で実親と暮らせないゼロ歳から二歳までの乳児が生活している乳児院・双葉ハウス。
ここでは一人一人に養育担当者を決めて、家庭と同じような安心感と大人との関係性を保たれるように配慮されている。
養育者はマザーと呼ばれ、乳児にとっては疑似的ながらも母親となる。
けれどその関係は2歳まで。
物心つく前に子供は乳児院から養護施設へと移動になる。
保育士歴12年になる島本温子には、今でも忘れられないある乳児との別れがあった。
それは当時、乳児院としても大騒動となった話で・・・・
「嫌われ松子の一生」「百年法」の著者が、乳児院とそこで奮闘する保育士を描く、あふれる愛の物語。


乳児院や養護施設で育った子は、『自分は誰からも必要とされてなかった』とか、『誰からも愛されてなかった』 と感じるものでしょうか。
この作品は、愛情を感じられないという人にぜひとも読んでもらいたい作品です。
例え親から離れて暮らすことになろうとも、誰かがあなたに愛情を注いでいるし、誰かがあなたのために幸せを祈ってる。
そう思ってくれたなら・・・・という切なる願いが込められている作品だと思います。
もし、仮に、あなたがそれでも愛情感じなかったとしたら。
あなたが他の誰かに愛情を注いであげてください。
それも一人じゃなくて大勢の人に。
たくさんたくさん、愛情を上げてください。
見返りなく人に与えた愛は、必ず自分にも返ってきます。
そう信じられるとても素敵な作品です。
 

象は忘れない   柳広司

  • 2020.01.15 Wednesday
  • 07:14

JUGEMテーマ:読書

 

象は非常に記憶力が良く、自分の身に起きたことは決して忘れない(英語の諺)
原発により、一瞬にして故郷と人生を奪われた福島の人たち。
「なかったことには、ならない。」
あの日あの場所で何が起きたのか(「道成寺」)、
助けられたかもしれない命の声(「黒塚」)、
原発事故によって崩れてゆく言葉の世界(「卒都婆小町」)など、
巨大な炎のような勢いと熱量で描かれた5作。(アマゾンより抜粋)


読んでいて胸が締め付けられるような感覚を覚えます。
決して他人事ではなく、決して過去ではない。
大丈夫な日常はこの世にはないんだということを頭において、一日一日を生きなければと感じました。
色んな意味で圧を感じる作品です。
 

ドッグテールズ   樋口明雄

  • 2020.01.14 Tuesday
  • 07:35

JUGEMテーマ:読書

 

 

半年前、ぼくたち夫婦は愛犬を事故で喪(な)くした。それ以来、関係は冷え切り、家庭内別居の状態だ。そんなある晩、ぼくは一頭の仔犬と出合った(「グッドバイ」)。
災害救助犬の指導手(ハンドラー)・高津弥生(たかつやよい)。彼女はある凄惨な事故で心に疵(きず)を負い、活動できなくなっていた。
遭難した幼い姉妹の捜索に出動を要請されるのだが…(「向かい風」)。
犬と人の絆を温かな眼差しで描く5つの物語。(アマゾンより抜粋)


心が折れそうなとき、立ち上がれそうにないと感じる時、人よりも犬の暖かさが優しい時があります。
物言わないからこそ、自分の内面を映し出してくれる。そんな気がします。
 

犬吉   諸田玲子

  • 2020.01.12 Sunday
  • 07:51

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第五代将軍・徳川綱吉が貞享二年(1685)に発した「生類憐れみの令」から十年。
民の生活に支障がでるほど溢れすぎた犬たちに困り果てた幕府は、広大な敷地に野良犬を収容する『御囲』を作った。
収容された犬の世話をする男たちや、その男たちに食事を提供する女たちが御囲の中で寝食を共にし、一定の雇用も生まれた。
だがそこは、秩序が保たれた安全な場所ではなかった。
人間よりも犬好きで、荒くれ野良たちの世話も率先してやっていた一風変わった娘の犬吉は、赤穂浪士が討入りを果たした朝、一人の侍と出合う。
討入りの興奮で浮かれていた御囲の中は狂気にも似た空気に支配されていた。
そして事件は起こる。


こういう作品を見ると、知性と秩序は教育によってしか得られないんだなということをつくづく感じます。
この時代に生きなきゃいけない人たちは、自分の身を守るのすら大変です。
『生類憐みの令』にしても、現代なら非科学的だし政治的にもメリットがほとんどないと分かるのですが、科学と言う言葉すら浸透していない時代では、悪法に対抗する術もないんですね。
でもその中で強かに懸命に生き抜く犬吉を見ていると、教育によって失われたものについても考えざるを得ません。
どちらも手にするには、難しいのかなぁと感じさせられました。
 

母さんがどんなに僕を嫌いでも    歌川たいじ

  • 2020.01.11 Saturday
  • 07:35

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僕の母は美人で人格者で近所でも評判の素敵な女性だ。
だから、もう一つの顔を知られてはいけない。
激怒すると壁まで吹っ飛ぶほど突き飛ばされ、怒りのスイッチはその都度変わる。
声がでなくなるほどぶたれても、皆から羨ましがられる大好きな母親のことを悪く言うことは出来ない。
父に捨てられ、アトピーに苦しみ、教師からも嫌われ、大好きな母親から死をも覚悟するほど壮絶な虐待を受けていた僕が、苦しみながらも愛を見つけて自活する実話。


実の親子だからこその闇なのか、それともある一定の人たちが生まれて持っている闇なのか。
ひょっとしたら誰もがそこに陥る危険性がある闇なのかもしれない。
様々なことを考えながら読みました。
虐待してた母親は、自力では抜け出すことが出来なかったのだろうか。
周りの人は、まったく気づかなかったんだろうか。
もしあの母親のような人が近所にいたとして、自分は気づけるだろうか。
どこまで人の家庭に踏み込んでいいのかを考えるととても複雑で難しい問題です。
今、親による虐待防止法が検討されていますが、そんなものがあったとして、果たしてどのくらいの抑止力になるでしょう。
感情が暴走しているのですから、理性で止められるワケはないのです。
それよりも、もっと第三者が介入できるような法案を考えたほうが現実的のような気がします。
子供が声を上げるのを待っていてはダメです。
多くの子供は、たとえ虐待死が待っているとしても、最後の最期まで親の愛情を信じたいのですから。
 

老後の資金がありません   垣谷美雨

  • 2020.01.08 Wednesday
  • 07:31

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パートで家計を支えている兼業主婦の後藤篤子は、とんでもない出費に頭を悩ませていた。
毎月9万円もかかる義両親の豪華施設入所費。
頼りない娘は600万円もかかる結婚費用を全額親に無心。
それだけでも大変なのに、義父が他界し、葬儀代と義母の生活費がさらにのしかかってきた。
老後のためにと貯めていた資金はみるみる減っていき、しかもそのタイミングで夫婦ともに職を失った。
これでは自分たちの生活すらままならない。
意を決した篤子は――――――――――。


夫が頼りなさ過ぎて憤りを通り越して呆れるほどです。
外面がよく、いい格好しで、楽天的。
娘は社会人として周りと上手くやれず、おっとりしていると思われていたが実は・・・という二面性。
妻は言いたいことや言わなきゃいけないことを飲み込んで、自分一人でどうにかしようと奮闘してパンクしている。
唯一、息子がまともなのが救いだけど、こういう家族は普通なんだろうなと思われるところがまた怖い。
自分の家庭もそういう渦に飲み込まれるかもしれないという危険をはらんでいることに気づかされるのです。
身の丈を知り、身の程をわきまえ、質素を疎かにせず、倹約を笑わず、慎ましく生活する。それでも今の日本では老後の資金が足らないかもしれない。
何だか将来にウンザリしますが、この作品では未来はまだ明るいです。

別れ際にじゃあの、なんて悲しいこと言うなや   黒瀬陽

  • 2019.12.29 Sunday
  • 07:29

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1996年の広島。とある中学に通う二年生のぼくは焦っていた。
優等生の祐介、豚骨ラーメン大好きな肥満児のTK、天然ボケで神社の息子ジョー、そしてアニメの“エヴァ”で日本語を学んだタイ人のクルン。
地味すぎるグループに所属してしまったぼくは、ある日モテるために“イケとる”ことをすると誓い合った。
24時間テレビに募金、15キロのダイエットにチャレンジ、ダンディボイスの声優を目指す。
だがどれも上手くいかず・・・。


第20回ボイルドエッグズ新人賞受賞作。
女子からみたら、『くだらなぁい』『男子ってアホ』『幼稚すぎぃ』と鼻で笑われそうなことを真剣に考えて実行しようとしている。
そんなところに微笑ましさを感じるのは私が年をとったせいだろうなと思ってしまった作品です。

 

温室デイズ   瀬尾まいこ

  • 2019.12.28 Saturday
  • 07:50

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みちると優子は中学3年生。2人が通う宮前中学校は崩壊が進んでいた。
校舎の窓は残らず割られ、不良たちの教師への暴力も日常茶飯事だ。
そんな中学からもあと半年で卒業という頃、ある出来事がきっかけで、優子は女子からいじめを受け始める。
優子を守ろうとみちるは行動に出るが、今度はみちるがいじめの対象に。2人はそれぞれのやり方で学校を元に戻そうとするが…。
2人の少女が起こした、小さな優しい奇跡の物語。(アマゾンより抜粋)


経験がある人には胸が痛い場面も。
けれど瀬尾ワールドは優しい布に包まれてます。
まだまだ子供の彼らが乏しい知識と経験から何かをつかみ取ろうとする姿にエールを送りたくなる物語です。
 

完パケ! 額賀澪

  • 2019.12.27 Friday
  • 07:23

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経営難で閉校が噂される武蔵映像大学で、卒業制作の映画を撮れるのは、
たった一人。監督志望の安原と北川は、コンペでガチンコ勝負することに。
天然の安原と、策士の北川。撮影は、前途多難の幕開けとなったが―。(アマゾンより抜粋)

 

一つのことに集中して何かを作り上げる大変さと充実感。
そしてその過程での困難と現実との折り合い。
社会に出ると立ちふさがる大きな壁の片鱗がそこにありました。
青臭い青春を感じつつ、足掻きながら泳ぎ切ろうとする学生ならではのリアルに、思い出すものがある物語です。
 

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