コーヒーが冷めないうちに   川口俊和

  • 2019.07.12 Friday
  • 07:48

JUGEMテーマ:読書

 

フニクリフニクラという喫茶店では不思議な現象が起こる。

ある面倒なルールに従えば、過去に戻れるというものだ。

そのルールとは。

1.過去に戻っても、この喫茶店を訪れた事のない者には会う事はできない

2.過去に戻って、どんな努力をしても、現実は変わらない

3.過去に戻れる席には先客がいて、その席に座れるのは、その先客が席を立った時だけ

4.過去に戻っても、席を立って移動する事はできない

5.過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ

これだけ面倒なルールがあると知り、それでも戻りたいと思うものは少ない。

その数少ない過去へ戻りたくて戻った人たちの心温まる物語。

 

とても考えられたルールだと思いました。

これなら興味本位で過去へ行きたがる野次馬はいなくなるでしょう。

本当に必要な人だけが行ける過去。

心の整理をするためかもしれないし、自分の心を確認するためかもしれない。

過去を変えることが出来なくても、これから歩んでいく未来を少しでもよりよく出来るかもしれない。

夢のある、そして心に響く物語が散りばめられていて、とても感動しました。

戦の国   沖方丁

  • 2019.06.30 Sunday
  • 07:07

JUGEMテーマ:読書

 

 

戦国時代と呼ばれた激動の55年。

織田信長、上杉謙信、明智光秀、大谷吉継、小早川秀秋、豊臣秀頼らは何を思い、何のために戦っていたのか。

誰かの決断が、誰かの判断が、一つ違っていたらまったく変わった結末になっていた時代を描く歴史小説。

 

織田信長の解釈について、そんな考え方もあったのかと驚かされましたし、嬉しくなりました。

明智との関係や緊張感漂う戦国の世が少しは理解できるような気が・・・・。

悦っちゃん   獅子文六

  • 2019.06.28 Friday
  • 07:38

JUGEMテーマ:読書

 

 

悦ちゃんの父親は曲に合わせて歌詞を作る仕事をしている、とてものんきでちょっと間が抜けていて生活力の低い人。

早くに母親を亡くしているせいか、そんな父親を支える悦ちゃんはおませでちょっぴり口が悪く、歌が上手なしっかり者。

そんな二人を心配して、伯母が再婚話を持ってきた。

悦ちゃんには、ママになってもらいたい人がいたのに、パパはこの再婚話に乗り気。

そこで悦ちゃんは大人しく引き下がったりしない。

持ち前の行動力で周囲を巻き込み大騒動。さて、悦ちゃんのママには誰がなるのか。。。

 

NHKでドラマ化された原作。

まず、父親のダメさ加減に驚きます。

生活力がないばかりか、10歳の悦ちゃんを放っておいて女を追いかけていく始末。

開いた口が塞がらないとはこのことで。

けれどそんなダメ男を好きで悦ちゃんからも好かれている女性がいることにもっとびっくり。

読んでて腹立たしいやら情けないやらでとてもユーモラスには捉えられませんでしたが、これが時代というのでしょうか。

私なら愛嬌があっても絶対に一緒になりたくない人物でした()

One World  喜多川泰

  • 2019.06.26 Wednesday
  • 08:20

JUGEMテーマ:読書

 

 

少年野球、サービスマン、卒業式、バレンタイン、超能力、就活、日本、出稼ぎ、恋愛……。

 異なるテーマの9つのストーリーに登場するのは、生きていれば誰もが直面するような悩みや悲しみ、迷いや不安といった、さまざまな思いを抱いている主人公たち。

 彼らは、人との出会いを通して生きるヒントを学び、新たな自分へと成長を遂げていきます。各ストーリーに登場する人物が少しずつ重なり合いながら循環していく物語は、まさに私たちがいま生きているこの世界そのもの。生きる力が湧いてくる作品です(アマゾンより抜粋)

 

脇役が主役になり繋がっていく物語。

代り映えのない毎日や、刺激のない人生、自分は独りだと思って生きていても、どこかで誰かと実は繋がっている。

それは形あるものばかりではなく、絆ですらないかもしれないけど。

決して独りではないんだよと思わせてくれる素敵なストーリーです。

 

帰ってきた星の王子さま 矢川澄子 訳

  • 2019.06.24 Monday
  • 08:18

JUGEMテーマ:読書

 

 

「サン=テグジュペリさま、今日こんなお手紙をさしあげるのは、とてもおかしな出来事にあったからです」 珠玉の名作「星の王子さま」の著者の呼びかけに答え、ついに続編が登場。星の王子さまに会った彼は…。(アマゾンより抜粋)

 

『星の王子さま』を引き継いだ形かと思ってましたが、それとは少し違った形のストーリーでした。

それでも要所要所に『星の王子さま』に影響を受けてるなと思わせるところが入っていました。

神様たちのお伊勢参り   竹村優希

  • 2019.06.13 Thursday
  • 07:13

JUGEMテーマ:読書

 

 

彼氏も職も失った谷原芽衣は、もう神にすがるしかないと勢いで伊勢神宮にやってきた。

ところがひょんなことで山の中に迷い込み、不思議な青年、天と出会う。

なりゆきで天の経営する宿、『やおよろず』で働くことになった芽衣。

そこには不思議な客たちがやってくる。

訳も分からず接客するうち、彼らがお伊勢参りにやってくる全国の神様たちだと知り・・・・。

 

ライトノベルなのでとても読みやすいです。

神様の骨休み。想像するとほのぼのします。

私もそんなお宿で働いてみたい。

でも邪心だらけだからダメかな()

尾道茶寮夜咄堂   加藤泰幸

  • 2019.03.27 Wednesday
  • 07:22

JUGEMテーマ:読書

 

 

不慮の事故で父親を失った千尋。

天涯孤独となった彼に残されたのは、尾道の坂の上に建つ、古民家カフェ『夜咄堂』だけ。

だが大学生の千尋にはカフェを経営する術がない。

しかも父親に良い思い出がない千尋は受け継ぐ気すらなく、すべてを処分しようと夜咄堂を訪れた。

そんな千尋を迎えたのは、自分たちを「茶道具のつくも神」だと言う見慣れない男女。

初めは彼らの言うことを信じず、カフェの処分を進めようとしていたのだが、あることがきっかけで処分をためらうようになり、父の思いが残された夜咄堂を続けようと決意する。

つくも神たちから茶道の指導を受けつつ、ひっそりと始めたカフェ。

そこにふらりと訪れる客たちとの触れ合いが、千尋の心を柔らかくほぐしていき。。。

 

広島県尾道市を舞台にしたハートフルストーリー。

4回「ネット小説大賞」受賞作。

とても軽い読み物です。心温まるストーリーはあるものの、あまり深みが感じられませんでした。

ちょっと残念。でも読後感は悪くないです。

 

ゴースト   中島京子

  • 2019.03.21 Thursday
  • 07:32

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――風格のある原宿の洋館はGHQの接収住宅でもあった。

そこに小さな女の子はなぜ出没するのか?

戦時中、「踏めよ 殖やせよ」と大活躍し、焼夷弾をあびながらも生き延びたミシンの数奇な運命とは?

少しぼけた仙太郎おじいちゃんが繰り返す、

「リョーユー」という言葉の真意は孫娘に届くのか?

おさるのジョージの作者たちは難民キャンプで何をしていたのか?

やわらかいユーモアと時代の底をよみとるセンスで、7つの幽霊を現代に蘇生させる連作集。(アマゾンより抜粋)

 

亡くなった魂の伝えたかったことが蘇ります。

私的にはミシンが一番印象に残りました。

あの時代の個人ではどうしようもなかった生き様とミシンが繋がっていることが、不思議な感慨を覚えます。

家と庭    畑野智美

  • 2019.03.17 Sunday
  • 07:01

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中山望は、桜やバラやひまわりなど四季折々の花が咲く庭のある家で、母と姉と妹と暮らしている。大学を卒業して2年以上が経つけれど、就職する気にならないまま、マンガ喫茶でアルバイトをする日々だ。ある日、上の姉が娘を連れて帰ってきて、女5人との生活が始まる。家族や幼なじみ、バイト仲間と過ごす時間は、“何も望まない”望を変えていく―。海の底のようなバー、神出鬼没の烏天狗、工事がつづく駅。抜け出せなくなる町で暮らす人々の、色鮮やかで愛すべき日常。(アマゾンより抜粋)

 

残念ながらあまり印象に残らない作品でした。

神風ニート特攻隊   荒川祐二

  • 2019.03.10 Sunday
  • 07:32

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二十歳の田中隼人は無職のニート。

現代に生きる彼がふとしたひょうしに迷い込んだ先は、太平洋戦争真っただ中の知覧特別攻撃隊の基地だった。

戦争を知らない子供として育った彼がみた戦争。

戦時を駆け抜けた兵隊たちが命を懸けて伝えたかった想い。

自分の命を武器として散った特攻隊員の守りたかったものとは。

 

私も戦争を知りません。

歴史の一部としての認識しかありません。

それでも。もう少し綺麗ごとではない部分があるんじゃないかと思ってしまいました。

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