半島へ、ふたたび   蓮池 薫

  • 2020.03.20 Friday
  • 11:56

JUGEMテーマ:読書

 

 

 

北朝鮮による拉致被害者として有名になった蓮池さんが、帰国後、どのような職につき、そして夢を描いて今を生きているかをつづった手記。


24年もの長い間、北朝鮮での生活を強いられてきた蓮池さんが、自由の身になって初めて訪れた韓国、ソウル。

彼の目から見た、日本と北朝鮮との比較はとても興味深いものでした。

 

けれど実は、私がもっとも気がかりだったのは、蓮池さんのお子さんのことです。

蓮池さんご夫婦は、日本で生まれ育ち、日本人としてのアイディンティティを確立した上での拉致でした。
ですから帰国はまさに帰国。

24年のギャップがあるにせよ、故郷に戻ってこられたという安堵は大きかったことでしょう。
何より、身内がいらっしゃる。
友人もいらっしゃる。
そして支援してくれる人も。。。。

日本での生活も、馴染むのが早かったことでしょう。
仕事も夢も、普段通りを取り戻すのは簡単ではなかったでしょうが、体に染みついた日本人という感覚を思い出せば良かったはずです。

 

けれど、北で生まれた子供さんたちは・・・・。

親戚はもちろんいなかったでしょうが、大切な友人はいたでしょう。
風景も生活も、教育も思想もすべて、北朝鮮のもの。
つまり、自分を形どっていた全てが否定されるような世界に来てしまったのです。

 

とてつもない心もとなさに襲われたのではないでしょうか。

 

教えられ、正しいと信じていたことが覆される。
それは、軍国主義だった日本が戦争に負けた直後の混乱と似ている気がします。

 

果たして、上手く日本に馴染むことが出来たのか。
これから、この国で自分らしく生きていく手かがりが掴めたのだろうか。

拉致被害者救済に手を貸すことができない無能な一般市民として、申し訳なく、拉致の話がマスコミに出るたびに、その後の生活がどうか安寧でありますようにと祈ることしかできません。

 

拉致の問題は、日本だけでなく韓国でも深刻だと聞いています。
そして、アジアだけでなく、ヨーロッパにもその魔の手は伸びていたのだと。

 

この問題は世界が一丸となって対処しなければならないという思いを強くしました。

まだ帰れぬ拉致被害者の一人一人が蓮池さんのように夢に向かって新しい一歩を踏み出せるように、こころから願います。

 

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