僕とおじいちゃんと魔法の塔    香月 日輪

  • 2020.03.21 Saturday
  • 07:44

JUGEMテーマ:読書

 

 

 

厳格で真面目な公務員の父親といつも優しい母親。勉強もスポーツも出来て礼儀正しい弟と勝気な妹がいる小学六年の龍神(たつみ)。

休みの日は家族で一緒に過ごし、父親の言うことは絶対に正しいと信じて疑わない。

それが当たり前だと思って生活していた龍神だが、いつしかモヤモヤする息苦しさを感じるようになった。

 

家族が嫌いになったわけじゃない。
でもこのイガイガする気持ちは何だろう?

龍神はスッキリしない気分を振り払うように、遠くまでサイクリングに出かけるようになった。

そして見つけた古ぼけた塔。
自分だけの秘密の場所。
中に入った龍神はそこで随分前に亡くなったといわれていた祖父と出会う。

おじいちゃんはオバケ?
スゴイや!

その日から、龍神の中でいろんな価値観が変わっていく。


色んな考え方があるのが普通。
十人十色。
昔から言われていて、そんなことは分かってるハズなのに、自分とは異なる考え方や価値観を示す人たちと分かりあえることは難しくて、だから世界中でくだらない戦争が終わらない。

それが身近な家族だったとしたら・・・・。

 

親っていうものは、自分が正しいと信じていることを子供に教えるものです。
それは当たり前。
だって、そう思わなきゃ、子供なんて育てられませんよ。怖くて。

 

でも子供だって一人の人間。

親から生まれたって、親とまったく同じ人生は歩まないわけで、違う経験をすると考え方が違ってくるのは、これまた当たり前。

親と子。互いの当たり前がぶつかった時、やっぱり理解を示して見守ってやるのは大人である親なんですよね。

 

それには随分と勇気がいる。

だって、今まで生きてきた価値観や、自分の人生を否定されちゃうような気になるわけですから。

子供が自分の道を歩き始めた時、自分というものを考え始めた時、親もそれまでの自分の人生を振り返るいい時期なのだと思わないと、なかなか寛容にはなれません。

 

龍神のおじいちゃんが、龍神のお父さんに言った、
『子供のためだというのはおためごかし。ただ自分の所有物を自分の勝手にしたいだけだ!』
という言葉。
これは本来、親が自分に問いかける言葉ですよね。

子供を所有物にし、自分の思い通りに動かそうとしてはいけない。
でも、正しいと思えることは、ちゃんと子供に主張しなければならない。

親になるってことは、神様になるのと同じくらいの責任と覚悟が必要なのだと、しみじみ思いました。

 

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