100歳の少年と12通の手紙

  • 2020.05.20 Wednesday
  • 08:16

JUGEMテーマ:映画の感想

 

 

10歳で白血病になってしまった少年。
治療法はない。
いずれくる息子の死を受け入れられず、彼とどう接すればいいかも分からず困惑し、悲しむ両親。
何とか彼の心を開かせ、治療や介護の役に立てたいと思う医者。

フランス語で流れるストーリーはありきたりな『お涙頂戴物』ではない。

心を閉ざした少年に唯一、突き放すくらいの勢いで正直に普通に接してくれるローズ。
彼女だけが、彼の拠り所だ。

そんな彼女が彼に提案したこと。
それは、一日を十年として生きること。

そして、神様もサンタクロースもいないという彼を教会に連れていき、いずれは皆死ぬということや、心の苦痛と体の苦痛は違うということを教えられた少年は、神様に手紙を書くことを決意する。

手紙はローズを通して医者に渡り、それから両親にも伝えられた。

一日十年。
ローズと出会った少年は、人生を充実したものとして過ごしていく。

 

ローズが話す自分の過去の作り話が面白おかしく語られ、それを信じて楽しみにしながらその話の中から彼なりの真理を見つけ出していく。

たった十歳の少年が思い感じる一生。
それはホンモノよりもさらに深い意味のある生だと私は思う。

初めは死というものを恐れ、そこから逃げていたローズも、少年を通して次第に死と向き合うようになり、依怙地だった性格も穏やかに変わっていく様子が素晴らしい。

たった十年だけれど、少年が感じたものは100歳生きた老人と同じくらいの価値があったし、彼の残した言葉や行動の数々は、多くの人を穏やかに変えていった。

死を受け入れ、12日間を駆け抜けた少年。
彼は特別じゃない。
どこにでもいる普通の少年であった。

この作品が、彼の闘病生活中心ではなかったことが、一番の重要なテーマだったように思える。

 

コメント
コメントする








    

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< May 2020 >>

劇団『黒・猫屋敷』

旧ブログはコチラ
オリジナルサイト『月樹の扉』はコチラ
詳しいプロフィールはコチラ

名前・黒猫
役柄・母さん
白髪と体調が悩みのタネ。


名前・ぶち猫
役柄・父さん
休息をとりたいお年頃。


名前・未来(ミク)
役柄・長女
気位の高いツンデレ姫。


名前・胡桃(クルミ)
役柄・次女
勝気でやんちゃな姫。

モニモニファミリー

わんこブログ

selected entries

categories

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM