尾道茶寮夜咄堂   加藤泰幸

  • 2019.03.27 Wednesday
  • 07:22

JUGEMテーマ:読書

 

 

不慮の事故で父親を失った千尋。

天涯孤独となった彼に残されたのは、尾道の坂の上に建つ、古民家カフェ『夜咄堂』だけ。

だが大学生の千尋にはカフェを経営する術がない。

しかも父親に良い思い出がない千尋は受け継ぐ気すらなく、すべてを処分しようと夜咄堂を訪れた。

そんな千尋を迎えたのは、自分たちを「茶道具のつくも神」だと言う見慣れない男女。

初めは彼らの言うことを信じず、カフェの処分を進めようとしていたのだが、あることがきっかけで処分をためらうようになり、父の思いが残された夜咄堂を続けようと決意する。

つくも神たちから茶道の指導を受けつつ、ひっそりと始めたカフェ。

そこにふらりと訪れる客たちとの触れ合いが、千尋の心を柔らかくほぐしていき。。。

 

広島県尾道市を舞台にしたハートフルストーリー。

4回「ネット小説大賞」受賞作。

とても軽い読み物です。心温まるストーリーはあるものの、あまり深みが感じられませんでした。

ちょっと残念。でも読後感は悪くないです。

 

ゴースト   中島京子

  • 2019.03.21 Thursday
  • 07:32

JUGEMテーマ:読書

 

――風格のある原宿の洋館はGHQの接収住宅でもあった。

そこに小さな女の子はなぜ出没するのか?

戦時中、「踏めよ 殖やせよ」と大活躍し、焼夷弾をあびながらも生き延びたミシンの数奇な運命とは?

少しぼけた仙太郎おじいちゃんが繰り返す、

「リョーユー」という言葉の真意は孫娘に届くのか?

おさるのジョージの作者たちは難民キャンプで何をしていたのか?

やわらかいユーモアと時代の底をよみとるセンスで、7つの幽霊を現代に蘇生させる連作集。(アマゾンより抜粋)

 

亡くなった魂の伝えたかったことが蘇ります。

私的にはミシンが一番印象に残りました。

あの時代の個人ではどうしようもなかった生き様とミシンが繋がっていることが、不思議な感慨を覚えます。

家と庭    畑野智美

  • 2019.03.17 Sunday
  • 07:01

JUGEMテーマ:読書

 

中山望は、桜やバラやひまわりなど四季折々の花が咲く庭のある家で、母と姉と妹と暮らしている。大学を卒業して2年以上が経つけれど、就職する気にならないまま、マンガ喫茶でアルバイトをする日々だ。ある日、上の姉が娘を連れて帰ってきて、女5人との生活が始まる。家族や幼なじみ、バイト仲間と過ごす時間は、“何も望まない”望を変えていく―。海の底のようなバー、神出鬼没の烏天狗、工事がつづく駅。抜け出せなくなる町で暮らす人々の、色鮮やかで愛すべき日常。(アマゾンより抜粋)

 

残念ながらあまり印象に残らない作品でした。

神風ニート特攻隊   荒川祐二

  • 2019.03.10 Sunday
  • 07:32

JUGEMテーマ:読書

 

二十歳の田中隼人は無職のニート。

現代に生きる彼がふとしたひょうしに迷い込んだ先は、太平洋戦争真っただ中の知覧特別攻撃隊の基地だった。

戦争を知らない子供として育った彼がみた戦争。

戦時を駆け抜けた兵隊たちが命を懸けて伝えたかった想い。

自分の命を武器として散った特攻隊員の守りたかったものとは。

 

私も戦争を知りません。

歴史の一部としての認識しかありません。

それでも。もう少し綺麗ごとではない部分があるんじゃないかと思ってしまいました。

ハッチとマーロウ   青山七恵

  • 2019.02.11 Monday
  • 08:36

JUGEMテーマ:読書

 

「ママは大人を卒業します!

突然そう母親に宣言された11歳のハッチとマーロウ。

その日から双子の姉妹は学校に行きながら家事をしたり、洋服を自分で選んだりしなくてはならなくなった。

戸惑いながらも母親の卒業宣言を受け止め、少しずつ自我を目覚めさせていく二人。

ちょっと変わった家庭だけど、二人でいれば大丈夫。そんな日常が過ぎていく。

 

子供が小学生で、母親がいきなり大人の責任を放棄。と聞くと虐待!? って言葉が頭をよぎりますが、この母親も双子の姉妹もそんな悲壮さとは無縁。

愛情がなくなったワケではなく、自分を守るための休養ってカンジの母親に共感する人もいるのでは。

頑張らなくてもいいんだよ。子供は自力でも育つ逞しさをもってるから。

そんなエールが聞こえてきそうな作品でした。

少年アリス   長野まゆみ

  • 2019.02.05 Tuesday
  • 07:39

JUGEMテーマ:読書

 

 

夜の学校をのぞいてごらん。今夜も少年たちが夜空に星をぬいつけているよ。ラストを含め大幅改稿!(アマゾンより)

 

不思議の国のアリスや銀河鉄道の夜に似た雰囲気。

向こうの世界にいった彼は、こちら側に帰ってこれるのかなぁ。

子供にも読めるファンタジーです。

海の見える理髪店    荻原浩

  • 2019.02.02 Saturday
  • 07:20

JUGEMテーマ:読書

 

有名な俳優や財界の名士が通い詰めるほどの腕をもった理容師。だがある時、公の場から姿を消してしまう。

そして静かなウワサが流れる。『海の見える理髪店』があると。

そんな店に一人の男性が予約を入れた。

最初で最後。特別な想いで店の扉を開いた男性と、年を取った理容師との静かな時間が始まる。

 

父親の形見である古い時計を修理するために訪れた時計屋で、忘れていた父との思い出がよみがえる『時のない時計』

 

数年前、たった一人の娘を中学生の時に亡くした夫婦は、生きていれば成人式を迎えるハズだった娘に代わり、式典に出席しようと思い立つ。

夫婦の気持ちに共感したかつて娘の同級生だった子たちは夫婦の願いを叶えようと団結する。

 

それぞれの人生をひと時切り取った短編集。

とても静かにその人たちの気持ちが流れ込んできます。

短編だけど深く心に響く作品。

海の見える理髪店も素敵でしたが、成人式も夫婦の仲良さと流れた時間の重みが胸にしみて素敵でした。

天使の子   小手鞠るい

  • 2019.01.28 Monday
  • 08:20
小手鞠 るい
河出書房新社
(2014-01-22)

JUGEMテーマ:読書

 

著者より

ニューヨーク州の片田舎で私がこの事件に遭遇したのは、今から十年ほど前のことでした。

ひとりの女性として、人の子として、私は事件に興味を抱き、吸い寄せられるようにして、取材を始めました。

けれど、当事者や関係者の話を聞けば聞くほど真実は遠ざかってしまい、書くことを封印したまま、長い歳月が流れました。

そんなある日、ふと手に取った古い詩集を開いた時、この小説の一行目が舞い降りてきたのです。

まるで光に包まれた天使のように。

 

実話を元にして書き下ろされた問題作。

私的には利己的な話だなぁと感じて、印象に残りませんでした。

というより、誰にも共感できない。

愛する人がある日突然障害を負ったのは悲劇だけど、そのあとのことはあまりにもご都合主義で、障がい者なら何をしてもいいの?(双方ね) って思ってしまった。

ファミリーツリー   小川糸

  • 2019.01.25 Friday
  • 07:21

JUGEMテーマ:読書

 

 

長野県穂高の小さな旅館で生まれた弱虫な少年、流星は「いとこおば」にあたる同い年の少女リリーに恋をし、かけがえのないものに出会う。料理上手のひいおばあさんや、ちょっと変わったおじさんなど、ユニークなおとなたちが見守るなか、ふたりは少しずつ大人になっていく。(アマゾンより抜粋)

 

ファミリーツリーとは家系図をそう例えたタイトルだなということは読んでいてすぐに理解できました。

血縁関係は素晴らしい、とか、切れない絆とかを描きたかったのかもしれませんが、私にはちょっと物足りなかったかな。

ファミリーであるがゆえの複雑さも含まれてはいたけれど、さらりと流れてしまった感がありました。

後妻業   黒川博行

  • 2019.01.22 Tuesday
  • 07:33

JUGEMテーマ:読書

JUGEMテーマ:映画の感想

 

91歳の耕造は妻に先立たれ、69歳の小夜子を後妻に迎えていた。

ある日耕造が倒れ、小夜子は結婚相談所の柏木と結託して早々に耕造の預金を引き出す。

さらに公正証書遺言を盾に、遺産のほぼすべてを相続すると耕造の娘たちに宣言した―。

高齢の資産家男性を狙う“後妻業”を描き、世間を震撼させた超問題作。(アマゾンより抜粋)

 

詐欺の中の一つだけれど、男の間抜けさが際立ってたなぁと思いました。

それとも、男というものは家族よりも自分が大事なんだろうか。

男には血の繋がりを大切にする意識が欠けてるんだろうか。

そもそも家族という意識はないのだろうか。

結婚は確かに個人と個人の契約です。

妻に先立たれ、子供たちも独立し、寂しいから後添えが欲しいと思う気持ちは理解できますが、それならば子供たちに相談なり報告なりがあってもいいと思うのです。

そしてその時に、財産や介護をどうするかという話し合いもすべきだと思うのです。

子供たちが成人しているなら、生前贈与を済ませておくとか、再婚相手の財産分与を確保したうえで不公平のないようにしておくとか。。。。

何だか、男のスケベ心に付け込まれて財産を巻き上げられた上、殺されるなんて、お金にもエロスにも欲をかいたツケだなとしか思えず、もしこれが自分の父親なら情けなくて縁を切りたくなっても仕方ないなと思います。

いやいや、待てよ。

私なら再婚相手に相続権を放棄させる公正証書を作ってもらっておくかな()

『お金がないなら優しくしない』っていうのはお父さんを本当に愛してることにはならないんじゃない? とか言いくるめて。

――――――――――やっぱり女は怖いなぁ()

ちなみに。

原作と映画では結末がまるで違いました。

私は原作の方が好き。

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